[Report] JEGT2025 RD.2 in FUJI SPEED WAY
- sakuma147
- 7月20日
- 読了時間: 8分
更新日:2 日前

2025年7月20日 日曜日、昨日に続き場所は静岡県/富士スピードウェイ。
ラウンド1の悔しさをバネに意気込むチーム員、今日を迎えるまでに積み重ねてきた練習とデータ収集の日々を胸に、戦いに挑む。
この日、ラウンド2の選手に抜擢された選手は「加藤選手」「中川選手」「廣野選手」「大可選手」、まさに総力戦となった。

◆予選スーパーラップ 車両/EBBRO RT Dallara SF23
予選スーパーラップを担当するは加藤選手、昨日の悔しさをバネに、富士スピードウェイに果敢に挑戦。
今回のオフライン戦では最も出場する機会に恵まれた加藤選手、ここに来て普段の調子を取り戻し、素晴らしいアタックを見せた。
そして記録は1分21秒299、最終的な予選結果は4番手となった。

◆ハイパースプリント 車両/EBBRO RT Dallara SF23
ハイパースプリントを担当するは中川選手。
昨日はトーナメントの性質上参戦が叶わなかったので、実質今日が初陣となる。
コースは鈴鹿サーキット、そして対戦相手はSPK e-SPORT Racing with TC CORSEの稲葉選手。

レーススタート直後、僅かに出遅れ、1コーナーで相手の先行を許し、2番手から追いかける展開に。
しかし、初陣とは思えない落ち着いた走りを見せる中川選手、焦ることなく冷静に相手の背後につけて徐々にプレッシャーをかけると同時に、オーバーテイクの瞬間を見定める。

そして2周目、高速のS字コーナーで相手のイン側に並びかけると、瞬間のタイミングを見極めて見事なオーバーテイク、トップに浮上した!
その後も安定した走りで後続を寄せ付けず、終始落ち着いた走りを見せた中川選手はそのままチェッカーフラッグ、この勝利でチームは貴重な5ポイントを獲得した。

◆セミ耐久レース決勝 車両/EBBRO RT Mazda RX VISION GT3 CONCEPT
決勝を務めるは廣野選手、そして今回が初陣となる大可選手の2名体制。
2人のコンビネーションの行く末も見どころの一つ、レース直前までお互いに阿吽の呼吸が取れるよう、念入りにチェックを重ねる。
そしていよいよ決勝レース開始、初期タイヤはソフトを選択。
予選スーパーラップでの加藤選手の活躍もあり、4番手という表彰台を十分に狙える好ポジションからスタート、最初にステアリングを握るのは廣野選手だ。

スタート直後、上位集団に食らいつく走りを見せた廣野選手。
1週目ヘアピンでKOSHIDO RACING の⾧選手をオーバーテイクするも、直後のダンロップコーナーでARTAの杉森選手に抜かれるなど、激しいトップ争いとなった。
その後ソフトタイヤの使命であった5周を走り切り、大可選手へバトンタ

ッチ。
後半の追い上げを期待される重要な役割だを担い、順調に周回を重ねていく。
しかし、徐々に各チームタイヤが苦しくなってくるなか、11週目のダンロップコーナ

ーの立ち上がりで痛恨のスピン発生。
これで一気に10位にまで順位を落とすこととなった。
実はこの時、裏側では観客席からは見えないある事件が大可選手に襲い掛かっていた。

なんとFANATEC(ステアリング)のモーターセッティング選択が間違っており、本来の廣野選手と大可選手で決めていたセッティングに比べると「スカスカ」なフィードバックでの走行を強いられていたのだった。
このスピンでMAZDA SPIRIT RACINGの後ろにポジションダウンを落とし、更に翌周の最終コーナーで2度目のスピン。
復帰に時間を要し、気付けば集団からおよそ半周遅れ、最下位でのフィニッシュという結果で幕を閉じた。
■監督コメント

岡田衛
Rd.1でのリベンジをすぐに果たせる場として、Rd.2に向けてチームの士気は高く維持していました。
予選では加藤選手がRd.1以上にアジャストし、ハイパースプリントではこの週末1度も筐体に座る機会が無かった中川選手がしっかりと勝負所を決めて勝ち点の5ptsを持ち帰る素晴らしい走りをしてくれました。
セミ耐久レースに関しては、一番ミスしてはいけない所で大きなミスをしてしまったなと。
大可選手もRd.1では出番がなく、オフライン大会での経験値も少ないので、良くも悪くも今回は大きな経験の場になったと思います。
この週末、EBBRO RACING TEAMを応援して下さる方も多数おられて、メンバー一同力を頂きました。
その力を今回は発揮できなかったので、Rd.3以降でしっかり使い切れるよう取り組んでいきます。
引き続き応援、よろしくお願いいたします!
■ドライバーコメント

加藤陸
第2戦はスーパーラップを担当させて頂きました。
開幕戦では6位という悔しい結果から、OTSの使い方を見直し、セクター1は全体ベストを刻むことが出来たものの、Aコーナーで軽くミスをしてしまい、また、300Rまでで想定よりも多くOTSを消費してしまった事でホームストレートでOTSを使える時間が短くなってしまい、結果としては4番手止まりとなりました。
その後のハイパースプリントでは中川選手が勝利するも、セミ耐久レースでは順位を落としてしまう結果となってしまい、非常に悔しさの残る週末となりました。
しかしながら、改善できるポイントは多く見つかったかと思うので、今後チーム全体でまた話し合いを重ねて次戦優勝出来るように頑張ります。
今回は富士スピードウェイで、オフラインでの開催となりましたが、足を運び応援してくださったファンの皆様、本当にありがとうございました。
今後も応援してくださるファンの皆様の期待に応えられるよう、チーム一丸となって走りますので、引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。

廣野大弥
ハンコンの設定を誤ってしまい、フィードバックがほとんど無い状態でスタートする事になりました。フィードバックがほとんど無い、ハードタイヤで走る事になってしまった大可選手に申し訳ない気持ちで一杯です。そんな中でも上位を狙って攻め続けてくださった走りに頭が上がりません。
オフライン大会ならではの失敗をしてしまい、チームに貢献する事ができませんでした。第3戦以降は確認項目を見直しながらもう一度チームとして勝ち取る事が出来るよう、全力で準備します。
現地、Xにて応援くださった方々に良い結果をお届けする事が出来ず申し訳ございませんでした。自分自身もう一度努力してもっと強くなってきます。今後とも応援よろしくお願いいたします。ありがとうございました!

中川隼人
Rd.2も私はハイパースプリントの担当でした。
前日に行われていた予選で加藤選手が4番手という素晴らしいタイムを出してくれていたおかげもあり、リラックスしてレースに臨むことができました。
レースの内容としては、スタートでミスがあり、後ろからのレースとなりました。ハイパースプリントでは後ろについた方が有利と感じるコースがありますが、今回抽選で当たったレッドブルリンクでは前にいた方がやりやすい場面が多い印象だったので少し焦りはありました。しかし、レースの中でブレーキングの際に自分の方が奥でブレーキを踏めているというのとペースが速そうと感じたので2週目の早い段階でオーバーテイクを仕掛けました。無事に追い抜くことができ、そのまま逃げ切り勝ちすることができました!貴重な5ポイントを持ち帰ることができて非常に嬉しかったです。
その後セミ耐久レースではハンドル側の設定を変え忘れるというミスもあり厳しい結果となりました。
私自身が気づいていれば防げたミスだったので次回のレース以降同じミスを繰り返さないよう肝に銘じます。
ポイントランキングでは9位となり、厳しい状況が続いていますが、チャンピオンを目指して最後まで戦い抜きます!!現地やSNSで応援していただいている方がすごく多くて自分でも驚いています笑
これからもご声援のほど、よろしくお願いいたします!!

大可明良
スーパーラップで加藤選手が4番手を獲得し、勢いに乗ったまま中川選手がハイパースプリントでも勝利。自分はその後のセミ耐久レースで第2スティントを担当。自分にとって初めての走行でしたが、練習での感触は悪くありませんでした。しかし、結果は4番手スタートから最後尾フィニッシュ。計3回のペナルティに2回のスピン、自分の甘さ、弱さが顕著に現れたレースになりました。
Rd.1,Rd.2を通してオフライン大会、チーム戦の経験不足が垣間見えるポイントが多くありました。ただ、今回の大会で個人、そしてチームの課題はある程度露出したと思うので、次戦に向けてしっかり修正をしていこうと思います。
SNSや現地でEBBRO RACING TEAMを応援してくださる方が多数いらっしゃる中で、残念な結果となり申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ、これで終わったわけではないので次戦以降もチーム一丸となって戦っていきますので、応援よろしくお願いいたします。
さて、JEGT2025 ラウンド2、如何だったでしょうか?
素晴らしい走りも見れた半面、課題も多く残る結末となりました。
ラウンド1の結果と合わせると、現在は総合で9位/10位というポジション。
シーズンは残り3戦、まだまだ挽回のチャンスはあります。
次回ラウンド3は9月7日(日)
YouTube JEGT公式にて、オンライン配信のもと行われます。
まだまだ見逃せない戦いが目白押しです。
引き続きEBBRO RACING TEAMの応援を宜しくお願いします!
